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2011/06/15.Wed

「マイ・バック・ページ」

映画レディースデー、「軽蔑」か「マイ・バック・ページ」かどちらを観ようか激しく迷い、
他人様の意見に流されやすい人代表(?)として、ひいきの映画ブログさんたちの意見を参考にした結果、「マイ・バック・ページ」の方を観てきました。

ちょうどわたしが生まれた頃(つまり大昔)のお話だし、学生運動?安田講堂?
うーん・・・分からないよね正直(´・ω・`)って思ってました。

川本三郎さんは、映画評論家として知ってますが、川本さんの短いジャーナリスト時代の話ねえ。。。
学生運動とか全共闘とか知らないと、寝ちゃいそうな映画?
でも、松ケンとつまぶっきーは観たいしなあ・・
まあいいや、寝ても。¥1000だし。

・・・という、超やる気ない気構えで観に行ったんですが。

これがまあ、面白かったんですよーーー!!
寝る間なんてどこにもNothing!!

洋画だと、アカデミー賞の受賞を逃した候補作とかでこういう良作がたくさん隠れてたりするんですが、邦画でも、こういう映画が出てくるようになったかー!!って思いました。

万人向けではないかもですが、役者さんのお芝居に興味があるなら、きっと楽しめると思います。
松ケンと妻夫木くん見るためだけでも、おなかいっぱいになれると思いますよー

ネタばれありの感想は下から!
大きくは、大手新聞社のジャーナリスト沢田(妻夫木くん)と、素性のはっきりしない学生運動家・梅山(松ケン)の、それぞれの生き方のお話なのかなあ。
いや、やはり川本三郎さんのバイオグラフィーなのでしょうか。

学生運動とか全共闘運動とかって、実際のところぜんぜんよく分からない世代なので、映画が始まってしばらくは、「あーやっぱり分からない」「ちゃんと努力して理解しないと、入り込めない映画かなー」なんて、ぼんやり観ていたんですが。

最初は、沢田が記者としての潜入取材してるとこから始まるんですが、うさぎ売りのシーンとかがやたらと長く感じて、話のつながりもよく分からないし、用語も???だし、さてはムリか・・・・と思ったところで!!

なんか知らんが偉いらしいカリスマ活動家役(←この体たらくですよ)が、長塚圭史さんでハッ... Σ(゚ω゚)と目が覚め、松ケンがポツポツ登場するころには、かんぜんに覚醒してましたね!(簡単な女よのう…)

主人公は沢田なので、時系列は沢田の経験したことを追っていく形になるのだけど、一見なんの関係もないような出来事が、最後にはちゃんとストーリー上意味を持って完結する、すばらしい構成になってました。
もちろん、序盤のうさぎ売りパートだって、ちゃんと意味がある。
だからって、分かりやすくないところがこれまたいい!

沢田は、ナイーブで理想主義で、ジャーナリストとしてもっと「本物」になりたいと考えている。
この役がまた妻夫木くんにぴったりで!
「悪人」以前だったら、カチカチに優等生の若いジャーナリスト像を作ってたと思うんですけど、
今回はいい意味で力が抜けた代わりに、血の通った沢田役を作り上げていました!
(役者さんが、努力して何かを習得していく姿を見るのが大好きなので、なんだかウルっちゃいました~

そこへ現れる、不思議な説得力を持つ松ケンの梅山。
この松ケンがまたいいのよおお~!!(泣)
梅山って、よくよく考えると言ってることがおかしいんだけど、妙に魅力があって、周りの人がどんどん引き込まれちゃう役で、男としてもサイッテー!!なんですが、こういうサイテーな男に惹かれてしまう気持ちも理解できるその魅力!created by 松ケン
(松山くんて不思議・・・顔が男前ってわけでもないのになーw)

沢田の尊敬する先輩記者だけが、最初から「あれは偽者だ」って見抜くんですけど、
結局沢田は梅山に連帯意識みたいなものを感じてしまうんですね。

で、梅山の「活動」も、沢田を利用しながら「本物」になろうとしていくんですが・・・
これが、なんとも後味の悪い事件を引き起こすことに。

この映画、いいシーンがたくさんありました。
割と長回しが多いんですが、長~い長い二人芝居の後に、ぱっと役者さんの引き(失礼しました)寄りのシーンが入ってくるスタイルが、個人的に好きでしたねー
特に最初に沢田と梅山が意気投合するシーンは、二人の長い会話から、梅山がCCRの「雨を見たかい」を弾き語るところまで、こりゃNG出したら大変だーと思うような細かいお芝居が延々続いて、二人の男がだんだんと打ち解ける様子を表現していて、とても興味深かったです。

そして、最後の最後、妻夫木くんの「泣き」の芝居、、、
これ、ホントによかったよ~
(ここもかなり長回してますので注目!)
Twitterでも書きましたが、今年の日本アカデミー賞を、今決めて!と言われたら、
最優秀主演男優賞は妻夫木くんにあげたい
(ちなみに、最優秀助演は全わたし一致で、でんでんさんに決まりですがなにか?w)

パンフにあった山下監督と脚本家さんの対談では「キャスティングの時点で7割から8割は決まってしまう」って言葉があったんですが、この映画は、ホントその通りだと思いました。
意識して昭和顔の人をキャスティングしたってのも納得です(そこに涼くんがいないことは別にしてw)

梅山の手下役の中村蒼くん、恋人役の石橋安奈ちゃん、沢田の先輩記者役の古館寛治さん、カリスマ活動家の山内圭哉さん、などなど、もー尽きることのないキャスティングの妙。。。
沢田のデート相手をやった忽那汐里ちゃんだけは、分かるんだけど、ちょっと若すぎたような気がしました。
昭和の女子大生って、もっと大人びてたと思うのよね、、、いや、たぶん。
(でも汐里ちゃん、お芝居は上手でしたよ)

圧巻だったのは、三浦友和さん。
登場時間数十秒、せりふも2~3行しかないのに、鳥肌立ちましたって!


美術とか小道具さんとかもかなりこだわってるように感じましたし、敢えて16mmフィルムで撮ったという画質も雰囲気満点。
俳優さんたちがやたらと汗かいてタバコを吹かすのも、その時代の空気感が漂っててよかったですし。

いくつか読んだレビューの中で、この映画に厳しい意見を言っているのは、まさにこの時代を生きた世代の方が多くて、リアルを知る方々には、ちょっと物足りなかったのかなー?とも思いますが、何も知らないわたしにはちょうどよく、久々に骨のあるきちんとしたドラマを観た気がしました。

主演男優二人のファンの方は、必見間違いなしですよ!!

以上、「マイ・バック・ページ」の感想でした。
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映画のおはなし | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
ななこさん、素敵な感想でした。
あなたのような若い人がどのようにこの映画を見たのか
興味深く読ませていただきました。
私はあの時代に寄り添えなかった人間です。
話し始めればきっと夜が明けても終われない。

Have you ever seen the rain?
のrainはアメリカ軍が空から北ベトナムに降らせた
ナパーム弾のこと。
その夥しい数が雨のように見えたのだそうです。
Re: タイトルなし
>Yuさん

コメントありがとうございます!
「雨をみたかい」の雨についての説明は、作中でも出てきました。
この映画を撮った山下監督は、わたしよりもさらに年下。
その時代を知らないからこそ、できる語り口なのかなあ、と後から思いました。

「何者かになりたい」という焦りみたいなものが、画面から滲みでてくるような主演二人の演技が圧巻でした。
でもきっと、当時の若者に比べれば、草食系に見えてしまうのかなあ…とか、色々なことを考えました。

いつか当時の話をYuさんから聞いてみたいなあ。
父に聞いたら、「あまり思い入れがない」とかわされてしまいました(^^;;

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