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2011/09/18.Sun

「監督失格」

「監督失格」を見てきました。
エヴァンゲリオンの庵野監督がプロデュースした映画ってことは知ってましたが実はエヴァは一度も見た事ないですし、特にAVを見る人種でもないですし、

ではなぜこの映画を見ようと思ったのか。

Twitterで、普通の映画の感想とはちょっと違う、とまどいが感じられる感想がたまたま数件同時に目に入ったのと、
これも元ツイートを見失ってしまってうろ覚えなのですが、
庵野プロデューサーの
「エヴァで表現したことは2次元だから意味があること」
「3次元でしか出来ないことがコレだと思った」

というニュアンスの言葉がたまたま心のアンテナに引っかかって。

とにかく、いろんな人が衝撃を受けて、胸をつかれて、ヒリヒリ痛くて、感動して、でも、それと同じくらい「駄作」と言い切る人もいて。。。。

これは面白そうだー!と、あまり予備知識もないまま、とにかく観てきました。

結果、わたしは、感動でしばらく椅子から立ち上がれない方の観客になっておりました

賛否両論なんてもんじゃない、観る人によって「超駄作」か「超傑作」かが分かれてしまう、すごい力のある映画だなーと思いました。

ま、わたしにとっては「超傑作」だったわけですが。

シネマトゥデイさんに良い記事が出てたのでリンクしておきます


急死した女優・林由美香の遺体第一発見時の記録がそのままカメラに収められ映画として公開されるまでの葛藤 - シネマトゥデイ



ネタバレありの感想は下から↓
伝説的AV女優・林由美香さんの元恋人でもある監督が、
由美香さんの「生」と「死」を記録したドキュメンタリーです。

同時に、人は大切な人の「死」をどうやって乗り越えるのか、
あるいは乗り越えられないのか
を考えさせられる作品でした。

前半は、まだ由美香さんと監督が婚外恋愛関係にあった頃、由美香さんが26才の頃の映像を中心に、由美香さんの魅力がたっぷり描き出されます。

商業的にキレイに撮ろうとしてるのでなく、監督が見たまま知ってるままの彼女。

だから、とてもリアル。

そして、喧嘩の時にカメラを回せなかった監督に、由美香さんが言う「監督失格だね」の言葉。
この言葉が、今も監督を監督たるものにしてるんだな~という重い一言です。

前半部分は、監督がどんなに彼女を好きで好きで仕方なかったか、画面の隅々までにじみ出ていて、
とてもパーソナルな映像の連続だから、置いてけぼりになってしまう観客もいるかもしれない。

わたしの場合、たまたま由美香さんと年齢が1才違いということもあって、
前半部分は、ガールズトークを楽しむように、彼女の生い立ちや悩みや、恋愛話、親との葛藤など、女友達の赤裸裸告白を聞く感じで観ていました。

酔っぱらってゲロ吐いたり、クダまいたり、むだ毛処理したり、日焼け止めを顔に叩き込んだり、
女友達とそれなりに濃い日常を過ごしたことがあれば、誰でも共有したことのある風景だったりして、
彼女の過去は、わたしの友達には一人もいないような、壮絶なものではあるけど。。。

でも、同じ女として共感できる部分がたくさんありました。
自分の体一本で、生きて行く彼女をカッコいいとさえ思った。

そして、由美香さんがとんでもなく魅力ある女優さんなんだってことも。
自転車の旅が「つらい」と鼻水をすすりながら泣くんですが、その泣き顔のキレイなこと~!!

始まって数十分後のその泣き顔に心掴まれたわたしは、そのまま最後まで、この映画で初めて知った彼女を好きなまま。

だから、後半はとても辛かった。
由美香さんとの恋愛関係が終わった監督は、その後も仕事のパートナーとして、相談相手として由美香さんを撮り続ける。
30才を超えた由美香さんは、相変わらず恋愛で悩んで、酔うと崩れて、、、

男性が好きな女性を絶賛する映画なのに、白けるどころかその女性を好きになれちゃうって、これは由美香さんの魅力そのものだと思ったりしました。

性格的にはダメな女なんだけど、仕事には厳しくて、なにより表現者としての度胸はピカイチ。
とことんわたしの好きなタイプの女性だからってのはあるかな(笑)

監督も最後まで「いいのか」と悩んだという由美香さんの遺体発見時の映像。
これはわたしもやはり、由美香さんが「撮りなさい」と言っていたんじゃないかと思いました。

偶然にも回りつづけたカメラの先には、娘を失って慟哭する母親の姿。
その壮絶さは、その後、娘の死と向き合うことができた母の姿と合わせて、
こうやって映画として公開されて然るべき、とわたしは感じました。
(注:遺体は映っていませんよ)

由美香さんのママと一緒に、由美香さんの死を受け入れ、乗り越えようとする監督。
「葬式のような映画」とおっしゃっていましたが、その葬列に加わることができて、わたしはよかったと思いました。

最後の「監督失格」のテロップの出方、矢野顕子さんの歌の入り方も完璧でした。

いかにもピンク映画鑑賞歴の長そうな、いかついオッサンが後ろの席にいたのですが、途中まではもごもご文句いったり、椅子蹴ったりして落ち着かなかったのですが、最後は鼻水すするほど泣いてたみたいで。

そういう力がある作品だと思いました。

みんなにオススメは出来ないけれど、意外と女性の方が共感できるんじゃないかな?

酷評してる方がだいたい男性なので思っただけですが(⌒_⌒;

映画館を出た後、運命の人と思える相手に出会えるって、すごい奇跡だよなー、と空を見上げちゃった(笑)
そんな感じの映画です。

以上、「監督失格」の感想でした。
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