--/--/--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2012/01/25.Wed

「ヒミズ」

今年初の映画館行ってきました!

今回は、園子温監督の「ヒミズ」を観てきました

ヴェネツィア映画祭で賞をもらった染谷将太くんと二階堂ふみちゃんが楽しみだったのはもちろん、「冷たい熱帯魚」「恋の罪」と園作品を観てきて、なかなか自分と相性がいい監督かもな~と思っていたので、かなり期待して観に行ったわけですけど。

なんとなんと。

今までで一番好きかも。

2012年最初の映画で、すでに号泣という(笑)
わたしが涙もろくなっただけかなあ~?


いつも以上にまとまってませんが、
ちょこちょこネタバレありの感想は下から
↓↓↓



今回の園作品は、エロ要素はバッサリ切り落とされていました。
あるのは暴力と絶望と混乱と。
でもわたしが今まで観た園作品の中では一番「希望」の部分が多い気がしました。

だからかな~、なんだかすごく泣けてしまって。

それにね、泥にまみれたり殴り合いしたり暗い映画なんだけど、超一級の青春映画でもあるんだよね。

青春ど真ん中にいる人にはきっとわからないだろう、過ぎ去ってしまったドロッとした若い濃密な時間と、その不快な感じと同じくらいのバランスで存在するたよりないくらいの純粋さと。

染谷くんはまだ19歳、二階堂ふみちゃんは17歳。
その若さで、住田と茶沢さんの絶望にまみれた虚ろな眼や、声にならない絶叫に近い叫び、どっちに振れるかわからない危うさみたいなものを、演技に見えない演技で表現してる姿を見て、監督が前に言ってた「俳優さんをとことん追い込む」「自分でできると思っている以上のお芝居をしてもらう」って言葉を思い出しました。

ううむ、なるほど。

これはわたしの薄っぺらの表現力でいくら感想を述べても、実際にこの映画の二人の演技を見てもらわないとダメかもです。

「すごい!」とか「天才的!」とか「さすが国際的な賞を取っただけある!」とか、どんなよくある褒め言葉でも言い表せない、衝撃的な作用がありました、この映画の中の二人。

技術的なもんではないんですよね、きっと。

染谷くんとふみちゃんが、ただただ、役者として最大限のふり幅で役柄に全力で没頭したことが、園監督の一種ひとりよがりとも言える映画の作りにうまくマッチして、決して面白い映画ではないんだけど、引き込まれて共感させられ、混乱や不快感の先にある、とても大事な静謐なものを覗いてしまったような感覚に陥りました。

二人のその奇跡みたいなお芝居を引き出したのが監督その人であることを思えば、若干繊細すぎるような面や、そこまでしなくてもっていう暴力表現なども、不快を通り越して「必然」に思えてしまうってもんです。

二人以外にも、おなじみの(?)園組役者さんがたくさん出てらっしゃいましたが、特に渡辺哲さんが想像以上の大活躍!

「あのガキに未来を託したたいんです」と土下座するシーン、よかったです。

吹越さんは今回も神楽坂さんのお相手役。
一瞬しかありませんが、吹越さんの乙女ちっくな走り姿演技には要注目です!(笑)

でんでんさんは、ヤクザ役。
白スーツにでっかいアクセサリーつけて、美女をはべらせたり股間かいたり、今回は一番の天使でした(違)

黒沢あすかさん、AAA西島くん、内田樹さん、諏訪太朗さんも出てたし、神楽坂さんは今回脱がなくて残念←

ちょっとですが吉高由里子ちゃん、鈴木杏ちゃん、新井浩文くん、木野花さんなども出てました。

個人的に久々に見た窪塚洋介くんがぜんぜん年取ってなくてビックリした!
スリのシーン、すごく本物っぽくて好き~。
(しかし、この役伊勢谷くんでも見てみたかったな~というわがまま)

どんなにひどい環境で育っていても、「立派な大人になる」という住田と、自分たちは「日本の過去」だからこの国の将来を若い住田に託したいという夜野。

「だいじょうぶ、時間はたっぷりあるんだから」という茶沢さん。

被災地で撮影したシーンがいくども出てくるこの映画で、最後に茶沢さんの願いが叶えられて、わたしも救われた気がしました。

冒頭ではバカげた絵空事に聞こえた教師のせりふが、最後は搾り出すような魂の叫びになってこだまするのを聞いて、混乱と絶望だらけに思えた「ヒミズ」という映画がキレイな円を描くように完結したことにも静かに感動。

「画面が汚い」とお怒りのどこかの県のお偉いさんが見たら、きっとまた軽蔑されてしまうだろうと思うような、雨とぬかるみと血と泥だらけの映画だけど、見た目に心地よいものだけが人を感動させるわけではないことに、またひとつ確信を深めた映画鑑賞体験でした。

まあ、ダメな人にはまったくダメだと思いますけど(笑)

泥臭さのない人生なんてツルツルして嘘くさい、と思う人にはおすすめ!
関連記事
スポンサーサイト
映画のおはなし | Comments(0) | Trackback(0)
Comment

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。