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2012/11/07.Wed

「北のカナリアたち」

初日に観て、しばらく感想あっためておりましたが、そろそろ書いておきます。

意外にも、すんなり馴染んで感動して、途中から号泣しながらの鑑賞でした。

そんなに期待してなかったって言ったらヘンだけど、実際そんなに期待はしてなかったのかも。

明らかにわたしが普段好んで観る映画とは違いますし、
小百合さんはわたしの母親世代、しかも日本を代表する大女優さんで、
予告やPRの雰囲気から、完全にシニア向けなんだろ〜な〜、と思っていたのと、
湊さんの原作が「ふーん」って感じだったので、
阪本監督作品だってことと、若手6人の共演が楽しみだー、くらいな感じで観ました。

でもね、わたしは自分の習性をひとつ、忘れておりました。

それは、根っからの「アイドル好き」ってところです(笑)

「北のカナリアたち」
それはわたしにとって、壮大かつ重厚な一大アイドル映画でした。
常に日本女優界のトップを突っ走ってきた吉永小百合さんを、
「日本の究極のトップアイドル」と位置づけると、
この映画を観られたことが本当に幸せに思えてくるのでした

アイドルっていうと、一段下に見る方もいると思うんですけど、
わたしの中では、「アイドル映画=くだらないもの」という構図はありませんので、そこだけはお間違いないよう読んでいただければ、と。
あと、わたしは「アイドル」というのは本当に尊い職業だと思っていますので、そこも誤解なきよう

映画自体の感想、というより、わたしの感じたサユリ論になってしまった感じもありますが
万一ご興味ありましたら読んでやってください。

はっきりとしたネタバレはしないように気をつけて書いたつもり

長文です。

この映画で描かれているのは、「自分を許せない」という苦しみを抱えてきた人たちが、小百合さん演じるはる先生に解きほぐされて行く姿です。

若いアイドルちゃんの映画なら、アイドルパワーで、泣いて笑って、最後は明るく前向きに、が求められてるのかもしれませんが、

この映画では、
はる先生がその苦しみを少しだけ軽くすることはできるんだけど、それでも抱えていかなくては行けない苦しみがこの先もずっと存在することをちゃんと認めています。

そしてその上で「あなたは一人じゃない」「生きていていいんだよ」と問いかけてくる。

そんなはる先生自身が、ずっと自分を許せないで生きてきた人、というところがまた深い。

終盤、すべての謎が次々氷解するところは、2回観た2回とも、タオルなしでは見られない状態でした。
嗚咽するというより、自分の中にもこんなキレイな涙があったんだってくらい、ハラハラと涙がこぼれ落ちる感じで。

映画全体を冷静に見れば、「おや?」と思うディテールはそりゃあるんですよ。
40代のはる先生と、60代のはる先生が髪型しか変わってないやーん!!とか、
トオルさん演じる警察官の周辺だけ、描き方が異質になっていて、お話としてはすんなり入ってこなかったりとか、
里見さん演じるパパや、恭平さんとの年齢問題とかもありますし。
涼くんもよく言っていた「説明セリフ」に頼る構成とか、栄子ちゃんの修羅場描写は唐突だったよなー、とか。

でも、そのすべてを忘れさせてくれるのが、映画の真ん中で燦然と輝く小百合さんなのですわ。

はる先生のふとした微笑みや、大人になった教え子たちの話を聞くひたむきな視線とか、
「みんなみんな、○○ちゃんのことが好きだから」と叫ぶ表情や声。
そういうものに、わたしも映画の生徒たち同様、心から救われてしまったのでした。

それと、映画のもうひとつの重要要素である「歌」です。

子役たちのオーディションで、お芝居の上手さより、歌が好きかどうか、歌声がきれいかかどうかで選んだという話がありましたが、これ大正解だったと思います〜

いっくら「天使の歌声」って言ったって、映画やお芝居の中では若干しらける部分があったりするのが普通ですが、
この映画の子どもたちの歌声は、まさに「天使」でした。

子どもたちが歌うたびに、無条件に涙腺がぶわわわっと揺らいでしまい、
「歌がうまい」ことを褒められた子どもたちが、それぞれにどれだけ救われたかとか、そういうことまで自動的に伝わってきて、
最後までとにかく、歌のシーンでは泣いてました。
クリスマス・コンサートのシーンは特によかったです。

「歌」と「スーパーアイドル」、、、

わたしの大好きな二つの要素が、人が生きることの苦しさ、切なさ、友情、恋、恩師への想いなどなど、
人生のあれこれをじっくり丁寧に、大人向けにアレンジされて映画に溶け込んでる。

うーん、、、、これは感動せざるを得ませんね(笑)

小百合さんは、映画一筋、芸能生活55年、出演映画数116本、という筋金入りの大女優さんですが、
わたしにとっては同時に、とても当たり前で、そしてとっても遠い存在だったのです。
つまりは「スタア」ってやつですね。

それは例えば、エッフェル塔のような、富士山のような、
一つの国を代表するような大きな存在であって、
それでいて常に当たり前にそこにいて、意識もしないで来たような存在です。

ほとんどCMでしか見たことなかったし、若い頃の小百合さんは、わたしの好きなタイプとはちょっと違う(清純派より毒がある女優さんが好きなので)というのもあって、今まで単に「アイコン」としてしか見ていなかったんだな、と思いました。

きっかけは大好きな俳優さんが出てるから観た映画だけど、この映画観て、危うく小百合担サユリストになりそうで怖い(笑)

だって、映画の中でも舞台挨拶のステージでも、小百合さんは本当に天使だったんだものーー!!!

こんなすごい存在の方と、じっくりお芝居できる機会を持てた若手6人の俳優さんには、
本当に貴重な経験になったんだろうな、と思いました。

映画の感想を書いてるはずが、ほぼ小百合さんを絶賛するだけの記事になってますが(笑)

日々アイドル的な存在に救われている身としては、小百合さんみたいな女優さんが日本映画界のトップを走っているんだってことを知れただけで、この映画を観た価値は充分にありました。
アイドル大国ニッポンは、まだまだだいじょうぶだと(ズレてる?笑)

他にも、若手6人の演技はもちろん、柴田さんトオルさんのお芝居もとってもすばらしく、
阪本監督はじめ、日本の映画界を代表するスタッフのみなさんの、
本気の仕事っぷりを見られたことも、とてもよい鑑賞体験になりました。

そしてやっぱり、そんな作品の中に涼くんがいるということ。

個人的には、この映画への出演が、今後の涼くんの俳優としての行き先を変えていく、大きな分岐点になったのではないかな、と勝手に思っております。

涼くんはいつも通り、安定のお芝居でちゃんとこの大作の一端を担っておりました。

これからがますます楽しみになりました。

極寒の中での撮影、ホントにお疲れさまでした。
北海道の厳しい自然の映像は、映画館で見てこそ価値がある!!と思います。
夏場に再上映してくれてもいいかもしれない(涼しくなれる)

感想というより、小百合さんへのファンレターちっくになってきたので、そろそろやめます(笑)

以上、「北のカナリアたち」の感想でした


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映画のおはなし | Comments(2)
Comment
おはようございます
ななこさんの文章は本当に読みやすく、的を得ていて、いつもうなずきながら拝見しています。
私もすっかり映画に入り込み、未來くんが梯子からの転落すればあっと声をあげてしまったり、クリスマスの発表会の場面では保護者になり随分、誇らしげな気持ちになりました。
そして四谷怪談で伊右衛門が病室でお岩を看病していた時にも感じた病人を家族にもつ苦しみ。
トオルさんも小百合さんの支えになっていたのでしょうね。
11月中にまた見に行きま~す。
Re: おはようございます
>こくぼんさん

いつもコメントありがとうございます〜!とても嬉しいです。

思ったことを思ったように書きつつ、なるべく読みやすいように…と心がけておりますが、
まだまだ意味不明の箇所が多く、日々試行錯誤しています。
これからも、もっと分かりやすく楽しい記事を書けるよう、修行していきますので、よろしくお願いします。

> そして四谷怪談で伊右衛門が病室でお岩を看病していた時にも感じた病人を家族にもつ苦しみ。
> トオルさんも小百合さんの支えになっていたのでしょうね。

小百合さんの中でのトオルさんの存在が、一回目見たときは腑に落ちないところがあったのですが、
二回目にはそれが小百合さんの人間的な弱さであって、同時に人間らしさでもあったのだな、と思いました。
恭平さんのお芝居がとてもよくて、最後の信ちゃんの告白には本当に涙が出ました。

わたしもあと2枚前売りがあるので、また映画館で観たいと思います。

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