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2013/03/05.Tue

「遺体 明日への十日間」

前回記事を劇場ロビーから更新したあと、観てきました。

ひとつ、びっくりしたことがあって。
わたしが取った席と同じ列に、涼くんを通じてずっと仲良くさせていただいているYさんが、偶然座ってらしたことです。

舞台挨拶などのイベントがあるわけでもない普通の日に、偶然同じ回を同じ列で観るなんて、これはもはや運命なのでは・・・というわけで、これからも末永くよろしくお願いしますYさん

いや、ホント。
涼くんが引き寄せてくれる縁ってあるよなあ、と思いました。

おかげで、上映終了後、ゆっくりYさんと映画のことを語り合うことができました。
たくさん泣いて目が腫れた状態でのランチでしたが、とてもよい時間を過ごすことができて、
嬉しい偶然でした。

映画の感想は下から。

内容にも少し触れています

感想・・・書くのが難しいですね。

実際、さっきから何度も書いては消し、書いては消し、の繰り返しです。

うまく言葉にしようとすると、なんだかウソっぽくなるし、わたしがこの映画を観て感じたことをなるべく正直に表現するにはどうしたらいいか、と考えて。

感じたことをひとつずつ書くしかない、という結論に達しました。

なので、ちょっと途切れ途切れになってしまいますが、自分が受け止めたことを真面目に書いてみます。
いつも以上に読みにくくなりそうですが、がんばってみます。


まず、とても苦しかったです。


原作を読んで、いろいろな記事を読んで、亡くなられた方の状況を想像はできていたつもりでも、
映像で再現されたからこそ感じることができる、音や重さ、冷たさ、そしてするはずのない潮の匂い、泥の匂い、

悲しくて、悲しくて、

映画に出て来るたくさんの冷えた体、
その途方もない空虚さに、


涙が。


映画はまず、震災直前の、人々の日常生活を切り取るところから始まるので、余計にその後の冷たい虚ろさが、重苦しく胸にのしかかるのですね。

西田さんもおっしゃっていますが、誰もあのときあの場所で、自分の人生が終わるなんて思ってもいなかった。
今この瞬間、自分がそう思っているのと同じ無防備さで。

わたしは個人的にずっと、とある映画監督さんの言葉に共鳴していて、
「被災したあなたたち」「被災していないわたし」という構図でこの震災を捉えるのがイヤでイヤでたまらなく、

同じ日本じゃないか!
同じ地面の上に立っているもの同士じゃないか!

そんな苛立ちを常に抱えたままで生活しているんですね。

だからこの映画を観て、
「ああやっぱり。地続きじゃないか。」と、強く思ったんですね。

石井さんの原作を読んだときも感じたことですけど、
震災で亡くなった方々も、残されて、歯をくいしばるような思いで生きている方々も、
自分と違う対岸の向こう側ではなく、みんなみんな「わたしと同じ」なんだと。

その感覚を、この映画を観たことで、またハッキリと呼び覚ますことができたのが、一番の贈り物だと思ったし、

あんなに寄り添っていたいと思っていたのに、たった2年でこんなにも忘れてしまっている自分が怖くなったりもしました。

一本の映画作品として観ると、納得行かない部分や、すんなり飲み込めない部分もありますし、
演出上どうだったのか、とか、俳優さんが浮き立ってしまってるな、と感じるところもありました。

また、こういう題材を映画にしたという行動そのものだけで、手放しで絶賛してしまうのは何か違う、とも思っています。

けれど、あの日、被災地から遠く離れた東京にいた自分でさえ、
これまで感じたことのない地鳴りのような響きに、震えて、怯えて、
何が起こったか分からず、
家族の安否が分かるまで、胸が潰れるような不安な時間を過ごしたことを思い出して、

本当に、本当に怖かったね、と。

西田さん演じる相葉さんと同じように、ひとりひとりに語りかけたい気持ちでいっぱいで。

死に対する本能的な恐怖を超えて、もし自分があの場にいたら、
もしかしたら何か出来たのかもしれない・・・と、
微力でも、きっと何かしようと思ったに違いない自分に、少し自信を取り戻せたりもして。

状況を受け入れられない、涼くん演じる及川くんや、なんで自分なんかが生き残ってしまったのかと泣く、未来ちゃん演じる照井さんと同じように、

「何もできない」ところから、ほんの少しずつでも意識を進め続けることが、これからの目標というか。

・・・って、うまく言えないですけど。
うん、この作品で、何かをうまく語ろうとするのはもうたぶんムリなんですけど。

とにかく最初からずっと泣きっぱなしだったのですが、嗚咽が漏れそうなほど崩れたのは、國村準さんが読経に詰まるシーンでした。

神様でも救えないような絶望を、悲しみを、どうにか乗り越えて、
それでも生きていかなきゃならない。
つらいね、つらいね、と、涙が止まりませんでした。

映画はなんとなく明るさを残して終わるんですけど、
実際はまだ何も終わっていないですし、復興への道はまだまだ遠いですよね。

今この映画を作ることの意味はあるのか、とか、時期早々なんじゃないか、という批判も読みましたが、
たった2年で忘れかけてしまうような、わたしみたいな弱い人間にとって、
この映画の意味は、やはり確かにあるのでした。

俳優さんたちは、みなさん素晴らしかったです。
特に先ほどの國村さんと、酒井若菜ちゃんがよかった。
歯科助手を演じる若菜ちゃんは、柳葉さん演じる歯科医が疲れを見せたときも、冷静に気丈にサポートしながら身元確認を進めていくのですが、知り合いの社長さんの遺体が運ばれて来たときに、初めて声をあげて泣くんですね。

このシーンを見て、自分の感情も一気に溢れ出て、止まらなくなりました。

どれだけの人が、自分を失わないように、やるべきことをやらなければ、と、
尋常でない精神力で自分を律しつつ、あの災害がもたらしたものと向き合ったのだろう、と、

わたしには、ただ想像することしかできないけれど。

想像することすら放棄するより、少しは何か意味があるかな、と思いたい。
そう思うようにしています。
何も感情を動かさなくなったら、自分で自分を見損なうぞ、と。

涼くんについて。

この映画に出演している名のある実力派俳優と呼ばれる方々の中に、
唯一の若手男優としてしっかり溶け込んでいたと思います。

「イージス」の時、阪本監督が「ラーメン食べるCM出てるような俳優に、如月行をやらせるわけにはいかないから」というようなことをおっしゃっていましたが、

この映画の及川裕太役も、派手過ぎず、(いい意味で)売れっ子過ぎず、地道にいろいろな役をこなしてきた涼くんだからこそ、出来る仕事なのでは、と思いました。

また、コドモ警察の国光みたいな役をやる人と、同一人物とは思えない雰囲気の違いが出せることも、
涼くんの俳優としての強みだな、と思いました。

ファン目線で勝手に、ですけど。

個人的には、起こったことを受け入れられず、ふてくされている過程の演技よりも、
戸惑いながらも受け入れて、悲しみにくれる人に手を差し伸べて行く演技の方が数段よく、

長年見て来た俳優さんですけど、これまで一度も見たことのない表情をいくつも見せてもらいました。

微妙で、揺らぎのある、繊細な表情です。
いつの間にか、こんな表情もできるようになったのか、と驚きました。

わざとらしい演技なんて誰もしていない映画ですけど、
(これはまた別の話になりますけど、わたしにとって西田さんは「ファンタジー」扱いなので少し捉え方が違います)
涼くんのお芝居もまた、彼本人の人柄が感じとれるような、真摯な演技だったと思います。

涼くんの性格とか、勝手に想像するのはあんまり好きじゃないんですが(だって知らないし)
きっととても素直で真っ直ぐな方なんだろうな、と今回ばかりは思いました。

自分に出来ることはないか、と所在なさげにたたずむ及川くんの表情には、
涼くんが演技の技術で作り出してくるものとは、明らかに違うものが混ざっていたような気がします。

特に、わたし自身10代の娘を持つ身として、西原亜希さん演じる母親に深く深く感情移入してしまったので、
最後に及川くんが彼女の肩に手をかけたとき、
涼くんの心の演技をとても身近に感じることができました。

きっとわたしも同じ立場なら、西原さんのようになる、と思うから。

鬼気迫るお芝居を見せてくれた西原さんのお名前が、キャスト一覧に入っていないことが多いのが少し残念です。

たった一度を、大切に観る映画だと思っていましたが、
きっとまた、観ることになると思います。

馬鹿なわたしが、また忘れかけたとき。

ずっと忘れないために。

個人的にずーっと細々続けてる支援があるのですが、もっと何か、わたしが出来ることはないか、
もう一度考えてみたいと思います。


以上、「遺体 明日への十日間」を観て、感じたことでした。
観てよかったです。

最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました
また何か思い出したら書きますね


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映画・DVD | Comments(6) | Trackback(0)
Comment
初コメ失礼します。
いつもブログを見させていただいています。
わたしは今中2の餓鬼なんですけど、涼くんが、大好きです。
うちの学校には涼くんファンがいなくて…。
なので、このブログを見るのがとても楽しみです。
これからも拝見させてもらいます。
No title
ななこさん、
こんばんは。昨日はありがとうございました。
驚きましたね。朝、ひとつ仕事が終わって急遽決めたバルト行きでしたから。
ぼんやり座っていた私の目の前にななこさんが現れたときは「おおっ!」でした。
映画の後の重苦しくやるせない気持ちをシェアできたこともよかった。
勝地涼氏が引き合わせてくれたご縁に、改めて感謝です。長いですものね。

昨日は2度目の鑑賞でしたが、1度目はただ呆然としてしまって…
昨日はまた別の思いで、心のままに見ていたような気がします。
過酷な被災地には、あの遺体置き場だけではなく様々な場所で
平凡な市井の人たちの献身があったのだろうと思います。

あれからもう2年が過ぎようとしています。あれだけ言われた『絆』なのに、
私たちは被災地の負の遺産を等分に受け入れることしかできないのに、
でも何故分かち合えないのでしょう。

「あの方々は『死体』ではない。『ご遺体』ですよ」という言葉。
死体→遺体→ご遺体…という発想は日本語にしかないものです。
言語というのはその国民の精神性を表していると私は思っています。
死者に寄せる日本人の敬意を思うと、それだけで私はいつも泣けて来ます。

たった1度ボランティアに行っただけで、被災地の海産物や野菜を買うだけで
何となく済んだ気になっている自分を戒めるために、もう1度観てこようと思っています。

(パンフレットの中の「監督によるプロダクションノート」には「とにかく演出の効かない作品だと思ったから、自分をさらけ出す覚悟のある俳優さんに出演していただきました」と記してあります。名だたる役者さんの中に名を連ねた勝地涼氏、またひとつ大きな財産となったのでしょうね)

長々と大変失礼いたしました。

最後になりましたが、こちらこそこれからもよろしくお願いします。
Re: タイトルなし
>きほさん

初めまして、こんにちは〜♪
コメントありがとうございます。

いつもブログ見ていただいているそうで、とっても嬉しいです。
最近忙しくてあまり頻繁に更新できてないんですけど、
自分なりにペースを探りながら、できるだけ楽しい話題で盛り上げていこうと思いますので、
ぜひぜひまた遊びにいらしてくださいね〜。

中学生くらいで、涼くんがお好きとなると、きほさん結構大人っぽい?
「周りに涼くん好きがいない」←コレ、涼くんファンあるあるです(笑)
これからはぜひご一緒に!応援していきましょ。
よろしくお願いします(●´3`)~♪ 
Re: No title
>Yuさん

先日は本当にありがとうございました。
うれしい偶然でしたね〜。
わたしも、朝の予定の終了時間によっては、別の映画館に行くつもりでいましたから、
本当にすごい確率です!

映画について語り合えたことも、とてもよかったです。
1人だったら、いろいろな思いを抱えたまま、半分泣きながら電車に乗って帰っていたように思います。

本当に、この映画で描かれたのはほんの一部であり、他にもたくさんの、多くの日本人の良心があのときの日本を支えていたのだな、と思います。
わたしもその1人でずっといたいと思いつつ、気付けば生活に流されて、いろいろなことを忘れてしまっていました。

またもや、涼くんがきっかけになって、大事なことをもう一度きちんと見つめ直すことができたように思います。
これからも、「この役はできない」と言わず、責任の重い役や難しい役も、どんどん挑戦していってほしいな、と思います。まあ、勝手なわたしの願望ですけど(笑)

本当にお会いできてよかったです。
これからもどうぞよろしくお願いします☆
次は「コドモ警察」初日ですかね?
わたしたちも、七変化する涼くんに合わせて、いろんな体験ができて幸せですね。


明日へ
私は有楽町のスバル座でみました。平日の夜だったのでガラガラかと思いきや、老若男女で、いっぱいでした。 正直、まだ震災の映画は、早いと思っていましたが、収益が全額寄付されるとのことでしたので、見に行く気持ちになりました。 感想は、気持ちがまとまらず、書けませんが、涼くんがこの映画に参加している事を誇りに思いました。 また、あまり宣伝もされていなかったので、涼くんが出ていなかったらこの映画の公開も知らなかったかもしれません。 もうすぐ、11日です。明日につながる今日にしなくては。
Re: 明日へ
>こくぼんさん

わたしが見た回も、サービスデーなどではない、平日の初回でしたが結構座席が埋まっていました。
収益が寄付されるというのは大きいですよね。

感想をうまく書く事ができない心境、よく分かります。
心で感じて、そのままそっと胸に秘めておくのもこの映画の大事な受け止め方かな、とも思うので、わたしも、あまり他の方の感想は読んでいません。

涼くんがこの映画に出演したこと、わたしもとても大切に思います。
宣伝の仕方も難しかったと思いますが、せっかく作っても知られないまま公開を終える映画も多い中、涼くんがきっかけでこの映画を知ることができて、よかったです。

派手な宣伝がない分、口コミが大きいと思いますので、周りの人にこの映画の話をしたいと思っています。


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