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2011/02/02.Wed

「白夜行」

「白夜行」を観てきました。
原作が大好きで、ドラマ版も見てました。
ストーリーの核心に触れないと感想書けないんですが、この作品は絶対にネタバレしないで観た方がいいと思います。原作未読の方はこの先注意。
っつーわけで、完全に白夜行のストーリーを知ってる人向けに書きます_φ(・_・

原作は、雪穂と亮司の心理描写がほとんどないばかりか、二人が一度も会わないまま共犯関係にある設定なので、映像化は難しいと言われ続けていました。ドラマ版は、やはりその辺を忠実に再現できていなくて(再現するのを諦めたっぽい)、結局は普通の純愛ミステリー風になっちゃってましたね。(それどころか、ドラマHPで、二人が犯人だと分かるような記述をしちゃって、大騒ぎになってました)ま、犯人探しが醍醐味の作品ではないですが。

反面、映画版は、ちゃんと原作のキモを押さえていたように思います。
二人は決して会うことも会話をすることもなく、二人が考えていることが最後まで分からないように、徹底して作ってありました。だから、二人のほんのちょっとの感情のほころびが、一気にブワッと涙腺崩壊させてくれちゃってー。泣きました(T_T)ハイ。

ドラマ版の亮司=山田孝之くんがとても良かったので、高良くんにはあまり期待していなかったのですが、そもそも亮司自体のセリフも出番も少なめなので、高良くんスゲえ!とか書けないんですけど(正直)、山田版とはまた違う凄みがありました。どこにも所属してない、ちょっと気持ち悪い感じを出すのが上手いなー、と。明確に「雪穂のために」ってのは絶対出したらダメで、でも単なるチンピラでもない、何か裏に抱えたものがある暗さは、とてもよく表現されてたと思います。亮司があんまり前に出てきてしまっては、「必ずどこかで雪穂を見守ってる」感じが出ないので、これくらいの出番で正解だと思います。少ないシーンで、ガッチリと印象残した高良くんは、やはりすごい俳優さんなのかもしれません。

Twitterの方で、涼くんが亮司をやったら…って話が出たんで、そのへんも頭に置いて鑑賞したんですが、私の解釈での亮司ってねー、すごく老成した人なんじゃないかと思うんです。まだ子どものうちに、大人でも一生出会うことのないだろう衝撃的な事を経験してるわけで、蜷川さんの言う「梅の実の青い部分」なんてもう残ってない人なんだと思うんですよ。涼くんの俳優としての魅力は、やはりまだその「青い」部分にあるわけで、今の涼くんには、まだ亮司みたいな役は合わないかなあ…と、完全に自己満足で分析してみました。もちろん、そっちまで振り幅をひろげたら、また素晴らしい演技を見せてくれるんでしょうけど。あと、亮司をやる俳優さんには、男くさいエロさが必須ですね。高良くんは、まだ若いのにすごいエロ気!(色気じゃなくてエロ気!)山田くんもすごかったですけどねー。

堀北真希ちゃんは、軽いとか、色気がないとかも言われてるみたいですけど、わたしは充分よくやってると思いました。「心がない」状態をやるのには、ぴったりな女優さんなんでは?もともと、ちょっと暗くて古臭い感じのところがあって、「鉄板少女アカネ!」なんかは、明らかに企画ミスだろ!と思ってました。その後「我が家の歴史」の真希ちゃんを見たら、もしかしたら雪穂行けるかも、と思ってましたが、うん、確実に綾瀬はるか版は越えてましたねー。まあ、結婚して事業を始めたあたりからは、ちょっと貫禄不足のとこもありましたが、亮司が大事に大事に守りたかった気持ちが分かる、ガラス細工みたいな雪穂になってました。もちろん、めちゃくちゃ鋭利で触れないガラスなんすけどw

実は、観る前は船越英一郎さんの刑事が一番心配だったのですが、実際のところは、この映画のキャスティングで一番良かったです!「2時間ドラマの帝王」なんて肩書きは、すっかり飛んでしまいました。

田中の哲司ちゃんが、今回もいい味出してくれてますし、雪穂の親友を演じた、緑友利恵ちゃん(19才!)、亮司の彼女役の粟田麗さんもよかったです!この辺の役を片瀬那奈ちゃんとかがやってたら、一気にテレビっぽくなってたとこだから、あまり有名じゃない女優さんを使ってくれてよかったです。緑さんは、GANTZにも出てるらしいので、目を皿にして見つけてきたいと思います。

篠塚もよかったです。「壊れかけのラジオ」の若い頃(・・?)なんて、時空を超えた勘違いをしてしまいましたが、演じてるのは姜暢雄くんでした。パスタぼんやり食べ、お疲れっす!w

意外に残念だったのが、戸田恵子さんの亮司の母親。戸田さんだと、しゃっきりパキパキし過ぎてるんですよねー。笹垣に真相への道を開く大事な役だから、戸田さんなのかもしれませんが。いきなり真実を語り出すシーンだけが、どうも不自然だったので。

上手い例えが思いつかないんですが、この映画の物語は、泥川に立て板を立てて、泥ごと流れをせき止めてるみたいな流れ方をします。つまり、最初はそれぞれのエピソードがただジリジリドロドロ、ゆっくりと進行していって、一体どんな繋がりが?って、謎がめいっぱい溜まったところで、堰が倒れて、ドーーーッと真相が明らかになっていく感じです。なので、途中まではちょいダラけた感じもしますが、クライマックスへ向けて必要なタメなので、皆さん耐えましょう!(途中明らかに退屈してるお客さんが何人かいました)(わたしも一瞬睡魔が…w)

真希ちゃんと高良くんの二人のシーンがほとんどないということは、子役二人がとても重要になりますが、んもー素晴らしかったです。二人に助演賞を上げたいくらい!

昭和末期から平成初期への時代考証も完璧でしたー!あの懐かしい髪型やメイクが再現されてて、思わず吹きそうになりました。雪穂の年齢設定から考えるに、わたし、もろ同世代なんすよねー。アラフォーになった雪穂…恐ろしくて想像したくありません(´Д` )

映画版「白夜行」は、原作ファンでもガッカリしない作りになってると思いますので、気になる方はぜひに!
また原作読みたくなっちゃいました( ´ ▽ ` )
(「幻夜」も読んだのですが、あまりの救いのなさに再読はしないまま)
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映画のおはなし | Comments(4) | Trackback(0)
Comment
このコメ、ややネタバレしてます
はい、TV版を初回で視聴やめた原作ファンです(-_-)/
今回はあくまで雪穂が主人公の映画でしたか。それ、正解かも(上から失礼)

この原作、映像化が難しい作品ですよね。
二人にしか分からない絆がストーリーの肝。
でもそれを映像で見せてはいけない。無茶くちゃですね(笑)
そこで雪穂にだけ軸をおいたわけなんですね~

悪い女とそれを守る男。そこには児童虐待が…
あ、少し違いますが「永遠の仔」もそういう感じでしたね。
モウルの母親役の藤真理子さんが、崩れて身勝手なところをうまく出していたので、モウルが可哀想でなりませんでした(;_;)
今回は戸田恵子さんが母役…どうなんでしょう。何でも上手で達者な方ですが、未見でもちょっと違うような。ことの重大さに気づかずうっかり喋ってしまうゆるさが出てたらいいかなあと個人的に思いました。

なるほど、亮司は老成しちゃった人ですか…
私には、人生のまだ早い段階であきらめてしまった何かを雪穂に託しながら生きて行く、非常に大人の部分と、親子関係で満たされず子供のまま取り残された部分がある人に感じました。
子供のままのピュアな部分が、ずっと母性を求めているように思えて…でも雪穂じゃそこは絶対に満たされないから、雪穂が昇って行くのを支えて欠落を埋めているような。
また、原作読んでみようと思います。

確かに、エロさを出すのは涼くんには課題ですね!フェロモンというか…(笑)
子役の今井悠貴くんの演技も楽しみなんですが、そーですか、良かったですか。
私は山田くんのドラマを先に見てしまったので、直後に読んだ原作の主人公2人の主観がないところが受け入れられなくて…
多分、山田君の演技にやられすぎてたんですよね(笑)
でも、映画では、原作の持ち味が損なわれていないんですね。
今なら、受け入れられそうです。
最近、高良君も注目カブなので期待していますが、なかなかのようですね。
涼くんは亮司には綺麗すぎるというかピュアすぎる気がします。
でも、こういう役もやったら絶対うまくこなせるって思いますけど(笑)
ロードショーは無理かもしれませんが、DVDになったら絶対レンタルします!
Re: このコメ、ややネタバレしてます
> くららんさん

亮司と比べると、雪穂に比重が置かれていますが、裏主役は笹垣刑事かもしれません。
観客は、笹垣刑事と同じ目線で事件を追って行く形ですので、ことさら雪穂だけが強調されてるわけではないんです。ごめんなさい、書き方が悪くて。

戸田さんは、緩い感じを出そうとしてるんだけど、完璧なお化粧すると、どうもやり手のママに見えてしまってw
もうちょっと愚鈍な感じが欲しかったなー、と。

亮司が親の愛を求める部分…典子に対して、そんなような感情を持っているんでは、というシーンはありました。
でも、なんかまだ亮司ってすごく狡猾で、世渡り上手な面があって、かわいげがない(笑)気がしちゃうんですよねー。

ま、人それぞれの雪穂像、亮司像がありますから、くららんさんが映画を見たら、また全然違う感想が出てくると思いますので、ご覧になったらまた感想聞かせてくださいね。

涼くんのエロさには、まだエグみがないんですよねー。
これからが楽しみw
Re: タイトルなし
>こしおさん

今井悠貴くんていうんですね、あの子。
よかったです。あんな難しい役、トラウマになっちゃうんじゃないかと心配なくらい(
トラウマにならないことは、涼くんで実証済みですけどw)

こしおさんは、ドラマが先だったのですね。山田くん、感情たっぷりの濃厚な亮司でしたもんねー!
映画版は、原作に近い亮司になってると思います。高良くんも目ヂカラが強い俳優さんで、話題になってるのが分かる気がしました。逆に朝ドラでは、どんな役なんだろか(朝からだいじょうぶか?!)と、余計な心配をしてしまいますw

涼くんが亮司みたいな役をやるとしたら、突破口は小次郎のモードからですね、きっと。
でも、狐のお面を被って、客席から上がって来るスッとした立ち姿などを思い出すと、やっぱりそこはかとない育ちの良さが滲み出てしまう~♪(´ε` )

いつかは暗い悪役も見たいですけど^^

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